このブログでは、季節に応じた薬膳食材をご紹介しています。
2025年2月3日(立春)〜3月20日(春分)の期間を『早春の薬膳』としてご案内しています。
太宰府天満宮のよもぎ入り梅ヶ枝餅
土曜日に休日出勤したため、本日は代休を利用して太宰府天満宮へ梅を見に行ってきました。
2月25日は菅原道真公の命日。これを偲び、御霊を慰める「梅花祭」が執り行われます。梅の花を冠に挿した神職が花玉串(梅の木)を捧げ、巫女は「飛梅の舞」を奉納します。例年であれば梅が見頃を迎え、儀式の後には観梅イベントも開かれますが、ここ数日の冷え込みの影響で「飛梅」も含め、ほとんどがまだ蕾の状態でした。
「飛梅」は、道真公が大宰府に左遷された際、都から一夜にして飛んできたと伝えられる梅の木です。道真公は大宰府での生活を質素に過ごし、外出も控えていたといわれています。そんな道真公を哀れんだ近隣の老婆が、梅の枝に餅を刺して差し入れたことが、「梅ヶ枝餅」の由来とされています。
毎月25日には、よもぎ入り梅ヶ枝餅が販売されます。これは道真公の命日にちなんだ特別な商品で、参道の多くの店舗で購入可能です。私は今年も「うぐいす茶屋」でいただきました。子どもの頃から、太宰府天満宮といえばこちらのお店。普段はお酒と一緒に鍋焼きうどんや天ぷらそばを楽しみますが、本日はよもぎ入り梅ヶ枝餅のセットにしました。

うぐいす茶屋は池のほとりにあり、梅の時期ならゆっくりと梅園を眺めながら食事できます。

本日いただいた「よもぎ梅ヶ枝餅と抹茶のセット1,000円(税込み)」。

店舗情報
住所 福岡県太宰府市太宰府4-7-13(太宰府天満宮境内すぐ)
電話 092-922-4120(予約不可)
定休日 不定休
営業時間 9:00~17:00
※変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。
よもぎについて
よもぎとは
よもぎは食用にしても良し、外用にしても良し、香りを嗅ぐだけでも薬効のある万能ハーブです。中医学では「艾葉(がいよう)」と呼ばれ、身体を芯から温める散寒薬として使用されます。
日本には奈良時代に仏教とともに伝わったと言われており、よもぎの葉の裏側にある白い綿毛から生成した「もぐさ」も、その頃鍼灸術とともに伝えられたようです。
よもぎの旬
よもぎは日本各地に自生し、大量に採取できるため、古くから薬草・食材として活用されてきました。観梅のタイミングでこの記事を書いていますが、福岡でのよもぎ摘みの最適な時期はもう少し先、3月下旬から5月頃です。
新芽や若葉だけを選んで摘むのは結構時間と労力がかかりますし、アク抜きにも手間がかかります。猛毒のトリカブトと葉の形状が似ていて間違える可能性もあるため、はじめてよもぎ摘みをするのならツアーやイベントに参加するのもおすすめです。
おすすめのよもぎ商品
よもぎ粉末
昔は「おばあちゃんの山」でよもぎ摘みをしていましたが、今は便利なよもぎペーストや粉末がたくさん販売されているので、生葉が必要なとき以外は購入しています。
最近試した中では、【よもじお】さんのよもぎ粉末が最高でした!
【よもじお】さんは、よもぎと塩の専門店で、国産・無農薬のよもぎを取り扱っています。看板商品のひとつ「プレミアムよもぎ粉末」は、東北や北海道に自生しているよもぎを、茹で処理してから乾燥・粉砕しているそう。アクやえぐみが少なく、水に溶けやすいのでお茶としても飲みやすいのが特徴です。
一番人気の「よもぎ粉末」はアクやえぐみがしっかり残っていて、よもぎの力強い風味を感じられます(つまり、薬効も高いということです!)。国産100%ですが、積む時期や場所により色味と風味にばらつきがあるそう。【よもじお】さんによると、「プレミアムよもぎ粉末」と「よもぎ粉末」を半々にブレンドして使うとほどよい苦味になるとのことです。
よもぎ温座パッド
近年では韓国の「よもぎ蒸し」も定着しましたね。よもぎを煎じた蒸気を膣に直接当てることで身体を温める伝統美容だそうです。
私自身は「よもぎ温座パット」をよく使用しています。ナプキンのような形状ですが、経血の吸収機能はなく、下着に装着することで身体をじんわりと温める「簡易版よもぎ蒸し」アイテムです。カイロのような一点集中の温め方ではなく、全身をじんわり優しく温めるため、冷えてお腹や腰が痛いとき、薄いおりものが多量に出る時に使用すると効果抜群です。冬場はもちろん、エアコンで冷える夏場や、生理前後にもおすすめ。100%オーガニックコットン使用で肌にやさしいのも魅力のひとつです。
個人的には、股間がほんのりよもぎ餅の香りになるのもうれしいポイント(笑)。よもぎの芳香成分にはリラックス作用もあります。
よもぎ粉末の活用方法とおすすめレシピ
【おすすめ活用方法】インスタントスープに加えてグリーンポタージュに
私は身体が冷えると自律神経が乱れがちなので、温活の一環としてよもぎは欠かせません。いつも使いやすいように、必要な分だけ瓶に入れて冷蔵庫で保存し、真夏以外はほぼ毎日のように取り入れています。
普段の使い方はこんな感じ:
- お湯に溶かして食後のお茶として(ノンカフェインなので就寝前にも◎)
- 毎朝のプロテインにプラス
- インスタントスープに加えて、簡単グリーンポタージュに

【おすすめレシピ】よもぎスコーン
冷え予防のため、ゆる〜くグルテンフリー生活を心がけていますが、米粉100%のパンってスーパーやコンビニではあまり見かけないんですよね(あっても高い!)。その点、スコーンなら家事の合間にサッと作ることができます。

【下準備】オーブンを200℃に予熱する。
① フードプロセッサーに米粉100g・よもぎ粉末20g・ベーキングパウダー小さじ1(5g)を入れ、ガッガッガーのリズムで混ぜます。私の場合、お菓子作りにはフードプロセッサーが必須です!
② 米油大さじ1表面張力限界(15g)を入れ、粉チーズ状になるまで、さらにガッガッガーのリズムで混ぜます。
③ 豆乳大さじ4(60g)を入れてガッガッガーのリズムで混ぜ、さらに小さじ1ずつ豆乳を足しながら、生地がまとまるギリギリの豆乳量になるよう調整。ここが最大のポイントです。豆乳を入れすぎると生地が扱いにくくなります。
※ポロポロの状態でも、混ぜているうちに次第にまとまってきます。
④ 生地をまな板に出し、少しだけこねてから厚さ2cmの円形に整え、8等分にカットします。
⑤ クッキングシートを敷いた天板に並べ、200℃のオーブンで20分焼きます。
【おすすめキッチン家電】フードプロセッサー(2026年1月追記)
フードプロセッサーのようなキッチン家電は、収納してしまうと使うのが億劫になりがちなので、出しっぱなしにしておくのがおすすめです。私はいつでも使える状態にしているおかげで、パウンドケーキやスコーンも、味噌汁を作る感覚で気軽に作れるようになりました。
私が使用しているフードプロセッサーは今はなき「National(現Panasonic)」製のもの。20年ほど愛用していますが、切れ味が衰えず、まだまだ壊れそうにありません。現在販売されている下記の後継機はさらにお手入れ性が楽になり、全パーツ食洗機対応となっているようです。それぞれカッターのみ別売りで購入することもできます。

【Amazon】Panasonic フードプロセッサー
👇️以下の商品説明は楽天市場のリンクとつながっています
1️⃣MKK32W
(カッター×1種類/プラスチック製)
・ナイフカッター(刻む・すりづぶす・混ぜる)
2️⃣MKK62W
(カッター×3種類/ガラス製)
・MKK32Wのカッター
・おろし&とろろカッター(おろす)
・鬼おろしカッター(鬼おろし)
個人的感想としては、鬼おろしカッターでチョップドサラダを作りたい!
3️⃣MKK82W
(カッター×4種類/ガラス製)
・MKK62Wのカッター
・スライス&千切りカッター(スライス・千切り)
次に購入するなら2️⃣MKK62Wと決めています。
LINKChef 250W
頑丈で使いやすくとても気に入っている商品なのですが、ひとつ難点を挙げるとしたらガラス製でちょっと重たいこと(※MKK32Wのみプラスチック製ですが、衛生面を考えるとガラス製が安心だと思います)。フードプロセッサーは「持ち上げる→中身を容器に移し替える」という動作が必ず発生するため、軽いに越したことはありません。
そのため「おろす」機能が必要ない方には「LINKChef 250W」もおすすめです。こちらは1kgと軽量で、しかもコンパクト。キッチンの邪魔になりません。ステンレス製ボウルなので、長く使用しても傷や匂いがつきにくく衛生的です。「刻む・混ぜる」作業が中心なら十分な性能だと思います。

【Amazon】LINKChef 250W
よもぎの薬膳効能

よもぎには「身体を芯から温め、冷えからくる痛みの症状をやわらげる」作用があるとされています。
「葉ネギ」で解説した『六淫の邪気』のうち、「寒」が邪気となった「寒邪」には『寒邪直中』という性質があります。「寒邪」が体内に侵入すると、体の内部(裏位)、つまり内蔵を直撃します。これを『裏寒(りかん)』と呼び、冷えによる胃腸の痛みや血行不良、エネルギーの滞りなどを引き起こします。
「風邪」と「寒邪」が合わさった「風寒邪(ゾクゾクする風邪)」は体表(表位)に留まるので、ネギ・生姜・ニンニクなど『解表』作用のある食材で払うことができますが、『裏寒』の場合はよもぎ・シナモン・酒粕など身体を芯から温める食材が効果的です。
また、よもぎは血を浄化して全身にきれいな血を巡らせる浄血作用と、血行促進作用が相まって、身体を内側から浄化します。中医学では月経不順、月経痛、冷え性などの婦人病にもよく使用されます。
栄養学的には、ビタミンAやCが豊富で強い抗酸化作用を持ち、美容や免疫力向上に役立ちます。また鉄分やカルシウムなどのミネラルも豊富で、貧血予防にも効果的です。
また、よもぎにはクロロフィル(葉緑素)も多く含まれています。クロロフィルは植物の葉緑体に存在する光合成色素で、緑黄色野菜(ほうれん草やモロヘイヤなど)にも豊富に含まれています。クロロフィルには、腸内で有害物質(ダイオキシンや重金属など)を吸着して排出を促す働きがあるとされ、デトックス作用も期待できます。
おすすめの薬膳書籍
薬膳の効能は、書籍によって記載内容が異なることがよくあります。これは薬膳が、数千年にわたる人々の実践と経験の積み重ねで発展してきた学問だからこそ。そんなとき頼りになるのが『先人に学ぶ 食品群別・効能別 どちらからも引ける 性味表大事典 改訂増補版』。
複数の古典書をもとに、1184種類の食材が掲載されており、薬膳を実践するならぜひ手元に置いておきたい一冊です。

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