九州酒蔵びらきと住吉酒販

A pamphlet for the Kyushu Sake Brewery Opening event, featuring the official characters "Goshujin-sama" and "Futsukayowashi" on the cover. お店紹介

九州酒蔵びらき2025

今年も3月19日から23日までの5日間、JR博多駅前広場で「九州酒蔵びらき」が開催されました。毎年JR博多シティが主催するこのイベントは、平日は15時から、土日祝日は12時からスタートし、夜22時まで楽しむことができます(最終日は21時まで)。2017年に始まり、コロナ禍で開催されない年もありましたが、今では毎年2万人以上が訪れるビッグイベントとなっています。

会場となる博多口正面の大屋根下スペースには、九州をはじめ全国の酒蔵がブースを出店。

"Kyushu Sake Brewery Opening 2025" held in front of JR Hakata Station. Sake barrels from participating breweries lined up under the clear sky.
“Kyushu Sake Brewery Opening 2025” brought together breweries from all over Kyushu. Rows of sake barrels added to the festive atmosphere.

最初にぐい呑みかプラスチックのカップを購入すれば、2杯目からは酒代のみで好きな日本酒を楽しめます。酒代は種類によって異なりますが、500〜700円くらいの価格帯が多いように思います。せっかくなので、九州以外のお酒をいただきました。

本日のお会計

参加酒蔵は日替わりです。私は最終日(3月23日)に行きました。

・プラスチックカップ 100円

・吉田酒造店(石川・白山)『吉田蔵u 石川門 貴醸酒』 600円 

・浦里酒造店(茨城・つくば)『浦里 純米吟醸 ひたち錦』 600円

Urazato Junmai Ginjo sake served at Kyushu Sake Brewery Opening. Known for its muskmelon-like aroma.
Urazato Junmai Ginjo features a fruity aroma, with refreshing acidity and a juicy taste.

飲食ブースも充実しているので、お酒を飲まない人でも十分に楽しめます。「レカイエオイスターバー」さんの牡蠣の酒蒸し、「ピッツェリア・ダ・ガエターノ」さんの芝エビとキビナゴのフリットなどどれも美味しそうでしたが、あまりお腹が空いていなかったため断念しました。長浜屋台街から、「長浜のひろし」さんもモツ鍋の屋台を出張出店していました。

"Nagahama no Hiroshi" food stall at Kyushu Sake Brewery Opening. The lively atmosphere inside the plastic-covered stall.
Experience Hakata’s yatai culture at “Nagahama no Hiroshi” pop-up stall. Enjoy delicious yatai-style food paired with sake.

このイベントが始まった2017年、ちょうど私は日本酒にハマり始めたばかりでした。興味はあるものの知識はゼロ。「日本酒初心者が行っても楽しめるのだろうか?」とドキドキしながら訪れたのを覚えています。でも、実際に行ってみると、日本酒好きな人よりも、たまたま立ち寄った「普段はあまり日本酒を飲まない人」が圧倒的に多く、各ブースのスタッフの説明もとても親切で丁寧。イベント全体に「日本酒初心者、大歓迎!」という雰囲気が漂っていました。このイベントをきっかけに、一気に日本酒が好きになったと言っても過言ではありません。

テントの向こうにチラ見えする博多駅のシンボル・黒田節の銅像が、気持ち良く酒に酔う人々を見守っているように見えました。

Behind the white tents, the Kuroda-bushi statue in front of Hakata Station is visible. The event venue is crowded with many people.
The venue of “Kyushu Sakagura Biraki” held in front of Hakata Station. Behind the tents stands the “Kuroda-bushi” statue

住吉酒販

「九州酒蔵びらき」はもともと九州の酒蔵のみの参加でしたが、今では全国の酒蔵が出店するほどの規模に成長し、年々盛り上がりを増しています。その参加酒蔵の選定など、「九州酒蔵びらき」に深く関わっているのが、博多に本店を構える「住吉酒販」さんです。

「住吉酒販」さんは、1914年の創業以来、100年以上にわたって厳選した日本酒の販売を行う福岡の老舗酒屋です。現在の代表取締役社長である5代目の庄島健泰さんは、革新的なアイデアを持つ方で、「酒に笑う人生」をテーマに掲げ、お客様・生産者・自社の三方が幸せになるような商売を目指し、さまざまなイベントやコラボ企画にも積極的に取り組まれています。

約10年前、博多デイトスに「住吉酒販」を出店された際、当時は商業施設に酒屋が入るのは全国的にもまだ珍しいことだったそうです。現在、その店舗はなくなってしまいましたが、「花札を引き換えて精算するシステム」や「役が揃えば1杯サービス」など楽しい要素盛りだくさんの素晴らしい角打ち(立ち飲み)コーナーがあったのを覚えています。

デイトスに出店していたご縁から、JR博多駅で開催される周年イベントの目玉企画として「九州の酒蔵イベントを一緒にやりませんか?」と声がかかり、「九州酒蔵びらき」が誕生したのだとか。

住吉酒販 六本松421店

最終日の夕方に滑り込みましたが、「九州酒蔵びらき」は大変賑わっていました。私もまだまだ飲みたかったのですが、この日の最高気温は25度。夕方の西陽も厳しく、早々に撤退しました…。飲み足りないので、地下鉄で「住吉酒販・六本松421店」へ場所を移しました。

「住吉酒販・六本松421店」はTSUTAYAに隣接しており、九州の酒蔵を中心とした日本酒のほか、酒器や郷土に根ざした食品など、幅広い商品展開を行っています。角打ち(立ち飲み)コーナーでは日替わりでおすすめのお酒やおつまみをいただくことができます。

“Sumiyoshi Shuhan Ropponmatsu 421” features a sake-tasting corner where visitors can enjoy drinks and snacks. The store offers a great selection of premium sake, mainly from Kyushu but also from across Japan.

私は先程断念した大分・豊後大野「浜嶋酒造」さんの「鷹来屋」特別純米酒を注文しました。おつまみは、「ABURAYAMA CHEESE STAND(油山チーズスタンド)」さんのできたてリコッタチーズです。キリッと冷えた辛口でキレの良い生酒と、フレッシュなチーズの相性が抜群でした。

本日のお会計

・浜嶋酒造(豊後・大野)『鷹来屋 特別純米酒』 660円

・出来立てリコッタ 660円

店舗情報

住所 福岡県福岡市中央区六本松4丁目2−1 六本松421 2F (蔦屋書店内)
電話 092-406-7258
定休日 施設に準ずる
営業時間 12:00〜21:00

※変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。

オンラインサイトもありますので、ぜひ覗いてみてください。

また、5代目・庄島健泰さんがお酒の楽しみ方を発信するYouTubeチャンネルもおすすめです。
『教えて!酒大将』
『住吉酒販YouTubeチャンネル「教えて!酒大将」。 日本酒がもっと楽しくなる、生きた情報をお届けします! 全国各地の酒蔵と信頼関係で繋がる酒屋の店主にしか語れない、 「知識」ではなく「知恵」が満載の日本酒チャンネル。 人に話したくなる雑学や、日本酒を楽しむためのワンポイントをお楽しみください。』

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