【福岡縣護国神社】お盆みたままつり
福岡市中央区六本松にある福岡縣護国神社では、毎年8月13日から16日までの4日間、「お盆みたままつり」が行われます。
英霊やご先祖へ感謝の祈りを捧げ、平和を祈念するお祭りで、夕方になると境内にたくさんの提灯が灯り、昼間とはまったく違う幻想的な雰囲気に包まれます。

毎年楽しみにしているのが、同時開催される「みたままつりナイトマーケット」。
護国神社の「蚤の市」の番外編として、15時から21時まで参道にさまざまなお店が並びます。一般的な夏祭りの屋台とは違い、福岡で活動する飲食店やキッチンカーの料理を味わえるのも、このお祭りの楽しみのひとつです。
スパイス料理とヨーグルトリキュール「coconoe(ここのえ)」
なかでも毎年のお目当てが、「万歳食堂」の万歳プレートと、「六本松カレチネ」のカレー。どちらもしっかりとスパイスが効いた、夏にぴったりのひと皿です。
アルコールを販売しているキッチンカーもたくさんありますが、今回はスパイス料理とのペアリングを楽しみたくて、近所のスーパーで目についた八鹿酒造のヨーグルトリキュール「coconoe(ここのえ)」を持参しました。
coconoeは、日本酒ではなく、八鹿酒造の麦焼酎とヨーグルトを合わせたリキュールです。アルコール度数は8度で、なめらかな口当たりとヨーグルトのやさしい酸味、麦焼酎由来のほのかな苦味を特徴としています。

スパイスカレーと合わせてみると、濃厚でまろやかなヨーグルトの味わいが、スパイスの刺激をやさしく包み込みます。まさに、お酒版のラッシー!
実は以前、はるこさん著『酒と恋には酔って然るべき(13巻)』で、楯の川酒造のヨーグルト酒「ヨー子」をスパイスカレーと合わせるシーンを読んで以来、「ヨーグルトのお酒×スパイス料理」という組み合わせに憧れていました。
「ここのえ」は焼酎ベースのリキュールですが、念願だった組み合わせを試すことができて大満足!いつかは本家(?)の「ヨー子」でも試してみたいところです。
八鹿酒造株式会社
福岡でよく目にする大分県の酒蔵といえば、「鷹来屋」で知られる浜嶋酒造や「豊潤」の小松酒造、「ちえびじん」の中野酒造など。実はcoconoeをいただくまで、八鹿酒造の存在を知りませんでした。
公式ホームページを覗いてみると、飲んでみたい魅力的な日本酒が盛りだくさん!ちょうど仕事で大分市へ行く機会があり、帰りのJRを待つわずか20分で酒屋へ駆け込み、無事に入手することができました。
枡屋 Wine & Spirits(アミュプラザおおいた1階)
アクセス:JR大分駅直結
電話:097-576-9282
営業時間:10:00~20:00
※営業日や時間は変更になる場合があります。ご来店の際は事前に店舗へご確認ください。
八鹿酒造があるのは、大分県玖珠郡九重町。
九州の屋根とも呼ばれる九重連山に囲まれた土地で、温暖なイメージのある九州にありながら冬の寒さは厳しく、年間平均気温は新潟とほぼ同じ。九重連山に降った雪や雨が豊かな伏流水となり、日本酒造りを支えています。

八鹿酒造の始まりは、江戸時代末期の1864年。初代・麻生東江氏が「舟来屋(ふなこや)」という屋号で酒造りを始めました。しかし水利の悪かった地域を救おうと、地元のために灌漑工事を進めるなかで資金が尽き、家財や山林だけでなく酒造権まで手放すことになります。
そこから酒造業を再興したのが、三代目の麻生観八氏。杜氏の仲摩鹿太郎氏とともに酒を醸し、地元の名瀑「龍門の滝」にちなんで「龍門」と名付けました。その酒が次第に評判になると、観八氏は自分と杜氏の名前から一文字ずつ取り、観「八」+「鹿」太郎=「八鹿」と酒名を改めました。

六代目・麻生益直氏の時代には、焼酎ブームを背景に、現在の主力商品にもなっている新タイプの麦焼酎「銀座のすずめ」を発売。日本酒においても、1980年代には従来の甘口から淡麗辛口へと酒質を大きく転換するなど、時代の変化を捉えながら柔軟に酒造りを進化させていきました。
その一方で、日本酒造りの根底にあるのが「普通酒にして銘酒」という考え方。特別な日に飲む大吟醸だけでなく、普段の晩酌で飲むお酒にも同じように技と心を注ぐ。それが八鹿の酒造りの基本にあるようです。
住所:大分県玖珠郡九重町大字右田3364番地
電話:0120-39-8240(フリーダイヤル)
酒蔵開き:例年1月下旬頃
敷地内には直営店「舟来蔵(ふなこぐら)」があります。以前は試飲や酒蔵見学も行われていたようですが、現在の営業内容については公式ホームページで確認することができませんでした。訪問を予定される場合は、事前に八鹿酒造へ問い合わせてみるのがよさそうです。
八鹿スパークリング Niji Rose
八鹿酒造のスパークリング日本酒は、単に日本酒へ炭酸ガスを加えるのではなく、純米酒を瓶内二次発酵で仕上げています。酵母が生きた状態で日本酒を瓶詰めし、瓶の中で発酵を続けることで自然に発生した炭酸ガスを閉じ込める製法。低温で約半年かけて発酵させることで、きめ細かく力強い泡を生み出します。
なかでも、 一般社団法人awa酒(あわさけ)協会が定める厳しい基準をクリアした「白虹」は、八鹿酒造が手がけるプレミアムなスパークリング日本酒。とても気になりましたが、今回は予算オーバーのため、ピンクのラベルが可愛い「Niji Rose」を選びました。

冷蔵庫でキンキンに冷やして開栓すると、想像以上の泡立ちです。Roseの名の通り、透明感のある淡い桃色がとてもきれい!この色は大分県九重町産の古代米「さよむらさき」によるものだそうです。
見た目も泡もロゼのスパークリングワインのよう。ところが、一口飲むと――ちゃんと日本酒で、脳がバグります。
公式では「甘味と酸味のバランスが絶妙な、果実を思わせる味わい」と紹介されていますが、私が特に強く感じたのは酸味よりもたっぷりとした米の旨みでした。
そして喉から鼻へ抜けていく、桃を思わせるフルーティーな香り。「本当に果物を使っていないの?」と原材料をもう一度見ても、米と米麹だけ。日本酒って、本当に不思議です。
私にとっては高価なお酒なので、「料理を主役にするより、Niji Roseそのものをゆっくり味わいたい」と思い、おつまみには桃とシャインマスカットを用意しましたが、これが大正解。
果実のみずみずしさがお酒の香りを邪魔せず、桃をひと口、Niji Roseをひと口、と交互に味わうのが最高でした。次に飲むなら、モッツァレラやカッテージチーズのような、クセの少ない淡白なチーズを添えてもよさそうです。
八鹿五酒・吟醸(桃)
八鹿五酒は、八鹿酒造を代表する5種類の日本酒を、金・銀・桃・緑・青の色で分かりやすく表したシリーズです。
- 金……純米大吟醸(極みの八鹿)
- 銀……大吟醸(キレの八鹿)
- 桃……吟醸(香りの八鹿)
- 緑……特別純米(コクの八鹿)
- 青……本醸造辛口(冴えの八鹿)
特別な日の一杯から日々の晩酌まで、幅広い酒造りを大切にする八鹿酒造の姿勢が、そのまま五色になったようなラインナップです。
私が大分駅で見つけたのは「桃」と「緑」。まだ蒸し暑い日が続いていたこともあり、今回は「九重連山の伏流水で仕込んだ、すっきりと軽やかな飲み口の吟醸酒」である「桃」を選びました。
オンラインショップで紹介されているペアリングを参考に、おつまみには鯛のお刺身を準備。私は生魚が苦手なので、熱したオリーブオイルをジュッと回しかけ、レアなカルパッチョにしました。それと、梨。

一口飲んでまず感じたのは、あっさりと軽やかな飲み口。Niji Roseのときにも感じましたが、華やかな香りよりも、米のやさしい味わいが印象に残ります。
アルコール度数は14度ありますが、重たさを感じにくく、スイスイと杯が進みます。淡白な鯛とも相性抜群。熱したオリーブオイルをかけていますが、お酒の繊細な味わいを邪魔することなく楽しめました。
そのままでも十分おいしいのですが、カクテルにしても良さそう。途中から、最近お気に入りの「メゾンペリエ」で割ってみました。メゾンペリエは、ペリエと同じ水源から採水した炭酸水にフレーバーを加えたスパークリングウォーター。今回は「ロゼリーニ」を合わせてみましたが、吟醸香に桃の華やかさが加わり、また違ったおいしさに。梨との相性が抜群でした。
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Maison Perrier(メゾンペリエ) シック ノンアルコール炭酸飲料 3種アソート 250ml×24本 (3種×8本)(レモヒート、ロゼリーニ、ピニャフィズ)
Niji Rose、そして吟醸「桃」と、今回は暑い季節にぴったりの軽やかなお酒を楽しみました。次に気になるのは、米の旨みとコクを楽しめるという特別純米「緑」。
冬になったら、今度は「緑」をどっしりと味わってみたいと思います。

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